ブロックチェーンはNFT以外に何の役に立つ?意外な活用事例
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ブロックチェーンは
NFT以外に
何の役に立つ?
意外な活用事例
「NFT=ブロックチェーン」だと思っていませんか?実は、この技術の本質はもっと地味で、もっと根本的で、もっとインフラに近い場所で静かに使われています。
まずNFTとの関係を整理する
ブロックチェーンとNFTは「同じもの」ではありません。NFTはブロックチェーンというインフラの上で動く、一つのアプリケーションに過ぎません。スマートフォンとゲームアプリが別物であるように。
- ブロックチェーン=投機・詐欺
- 環境に悪い技術
- 仮想通貨と一体
- バブルが終われば不要
- 普通の人には無関係
- 信頼できる第三者なしに記録を証明できる
- PoS移行で消費電力は大幅削減済み
- 通貨以外の「記録・契約・証明」に使える
- 物流・医療・行政で静かに実装が進む
- すでに知らずに恩恵を受けている分野も
NFT以外の活用事例 7選
「ブロックチェーン=お金の話」だと思っていたら、以下を読むと驚くはずです。
「この野菜はどの農場で、いつ収穫され、どのルートで届いたか」をブロックチェーンで記録。食品偽装や産地偽造が原理的に不可能になります。食中毒が発生した際の原因特定も、従来の数週間から数秒に短縮されます。
WalmartはすでにIBM Food Trustを使い、レタスのトレーサビリティを実装済み。日本でもANAカーゴが航空輸送記録にブロックチェーンを活用しています。
転院・救急搬送のたびに「以前の病院の記録が取り寄せられない」という問題を解決します。患者の同意のもと、複数の病院・薬局・保険会社が同じ医療記録にアクセスできるようになります。改ざんが不可能なため、処方薬の不正流用防止にも有効です。
米国のMedRec、エストニアの電子医療記録システム(全国民のデータをブロックチェーン管理)が先行事例として知られています。
「条件が満たされたら自動的に実行される契約」をコードで書いてブロックチェーンに刻む技術です。たとえば「荷物が届いたことが確認された瞬間に自動送金する」「保険の条件が成立した瞬間に自動で保険金が振り込まれる」といったことが、弁護士・銀行の介在なしに実現できます。
不動産取引の決済、保険の自動支払い、知的財産のロイヤリティ自動分配などで実装が進んでいます。
「電子投票は不正ができる」という懸念をブロックチェーンが解決します。全ての投票記録が改ざん不可能な形で記録され、誰でも集計を検証できる透明性が確保されます。投票者の匿名性を保ちながら、二重投票の防止・開票の即時完了も実現します。
スイスのツーク州、西バージニア州(海外在住の軍人向け)、シエラレオネなどで実際の選挙に試験導入されています。
学歴詐称・資格証明書の偽造は世界中で問題になっています。大学の卒業証書・資格証明・職務経歴をブロックチェーンに記録することで、採用担当者がリアルタイムで真正性を確認できます。紙の卒業証書を「送ってもらう」作業も不要になります。
MITが2017年から卒業証書のブロックチェーン発行を開始。日本でも慶應義塾大学など複数の大学が導入を検討・試験実施しています。
屋根にソーラーパネルを設置した家庭が余った電力を、電力会社を通さず近所の家庭に直接売る——これをP2Pエネルギー取引といいます。ブロックチェーンがその決済と記録を担うことで、仲介コストなしに個人間の電力売買が成立します。
ニューヨークのブルックリンで世界初のP2Pエネルギー取引実験が実施され、オーストラリア・ドイツでも実証実験が進んでいます。
現在の個人情報はGoogleやApple、各国政府が管理しています。DIDは「自分の身元情報を自分自身が管理し、必要な情報だけを必要な相手に開示する」仕組みです。年齢確認の際に「生年月日全部」ではなく「20歳以上であること」だけを証明できます。
国連が難民の身元証明にブロックチェーンIDを試験的に提供。EUのeIDASフレームワークでも分散型IDが検討されています。
日本のブロックチェーン活用、今どこまで来た?
NFTブームと切り離して、日本国内の静かな実装状況を整理します。
行政分野では、大阪府が不動産登記のブロックチェーン化を実証実験。デジタル庁もマイナンバーとの連携を含む分散型ID基盤の検討を進めています。
金融分野では、三菱UFJ・みずほ・三井住友の3大メガバンクがそれぞれブロックチェーンを使った国際送金・貿易金融の実証を完了し、一部本格運用に移行しています。
農林水産業では、農林水産省主導で和牛・コメ・水産物のトレーサビリティシステムが実装段階に入っており、輸出時の産地証明に活用されています。
// まとめ
- ブロックチェーンの本質は「管理者なしに改ざん不可能な記録ができる」インフラ技術
- NFTはその上で動くアプリの一つに過ぎず、ブロックチェーンはNFT以前から・以後も存在し続ける
- 食品トレーサビリティ・医療記録・スマートコントラクト・電子投票など実用段階の活用が広がっている
- 学歴証明・エネルギー取引・自己主権型IDは初期〜普及段階で、今後10年の主戦場になる
- 日本でも行政・金融・農業分野でNFTとは無関係に実装が進んでいる
- 「ブロックチェーン=投機」のイメージはNFTバブルが生んだ誤解で、技術自体の可能性は全く別の場所にある
技術の本質は、バズワードが消えた後にこそ見えてくる。